機能性胃腸症の薬には、胃酸を中和する制酸剤を使えば軽い症状なら緩和することがあります。症状が強いとH2ブロッカーという薬を使います。いずれも市販薬にもありますが、H2ブロッカーには副作用もありますので、薬剤師などのアドバイスを受けて購入することをお勧めします。
制酸剤とは、要するにアルカリ性の薬のことです。お腹が痛くなる原因の一つは、胃の酸性度が高くなりすぎることなので、アルカリ性の物質を薬として投与して、中和するわけです。
機能性胃腸症などに使われる制酸剤には、水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムがよく使われます。水酸化マグネシウムは胃酸とよく反応し、胃粘膜を傷つけることも少ない物質です。水酸化アルミニウムは胃酸を中和する時間が遅いのが特徴です。それなのでこの二つの物質を合わせた薬を作ると、即効性と持続性の両方を兼ね備えた薬になるということで、この2つの物質の合剤がよく使われます。
H2ブロッカーも機能性胃腸症にはよく使われます。
H2のHとはヒスタミンの頭文字です。H2受容体というものにヒスタミンが結合することによって、胃酸が分泌されます。これをブロックして胃酸の分泌を妨げるのがH2ブロッカーという薬なのです。今でこそ市販薬として広く販売されていますが、このH2ブロッカーは登場した時は画期的な薬でした。胃潰瘍の治療薬として医師向けの薬として登場したのですが、それまでは胃潰瘍の治療は手術が一般的でした。胃潰瘍になれば手術するしか無かったのです。それが飲むだけで治ってしまう薬が登場したのですから、いかに画期的な薬であるかおわかりでしょう。
H2ブロッカーの登場によって、胃潰瘍の治療は格段の進歩を遂げたのです。
そして今、このH2ブロッカーは機能性胃腸症の薬としても有効とされています。
以上の機能性胃腸症の薬は、いろいろな種類があるので、薬局や病院で薬剤師や医師の助言に従って、使用してください。