おなかの調子が悪いので病院を訪れ「特に悪いところはない」と言われるのが、機能性胃腸症です。
間違いやすい病気は、重いものでは、胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍。さらに胃炎、十二指腸円、逆流性食道炎。加えて食欲不振、自律神経失調などまであります。これらが機能性胃腸症と間違えやすい病気です。
胃がん、胃潰瘍などは、初期症状が似ています。
食欲不振、上腹部の不快感、腹痛などです。そのうち胃の腫瘍から出血することにより、便潜血や軟便傾向などがあらわれます。こうなると機能性胃腸症とは明らかに違うので、専門医の治療を受けることになります。
胃がんなどになってくれば治療については、専門の医師の診察を受けて適切な治療を受けることになります。
胃潰瘍については、十二指腸潰瘍と一緒にして消化性潰瘍と総称することもあります。十二指腸潰瘍は比較的若年者に多く、胃潰瘍は中高年に多いとされています。これも機能性胃腸症とよく似た症状を示します。
以前にも書きましたが、この胃潰瘍にはヘリコパクターピロリ(Helicobacter pylori)という細菌の保菌者が多いことがわかり、この菌を除菌することで相当な予防効果・治療効果が出ることがわかっています。
昔は手術することも多かった胃潰瘍ですが、今では薬物治療が主流です。NSAIDs(非ステロイド系消炎鎮痛薬 Non steroidal anti-inflammatory drugs)などの薬が、多く使われます。
いずれもFDとは違いますが、多くの患者さんがこれらの病気を心配して病院を訪れ、違うと言われて安心するものの、症状は治まらないため、機能性胃腸症と診断されてることが多いのです。